ラスベガスのホテルはこうなっている
ラスベガスのストリップ通りのテーマ型ホテルは、じつに巨大です。
カジノを横切るだけで数分かかるし、客室からホテル玄関まで10分かかった・・・
なんてこともざらにあります。
1) カジノとレセプション
チェックインのためのレセプションも、客室へ上がるためのエレベーターも、
レストラン、トイレさえもカジノを通らないと行けないのがラスベガスの常識です。
スロットマシーンと顔を合わせずに客室へたどり着けるホテルは、ごく少数。
ふつう、ホテルのロビーには、ゆったりとしたソファーがありますが、
ラスベガスには1つもありません。
ですので、ロビーで待ち合わせをしたら、立って待つか、あるいはそばにある
スロットマシーンをプレイするために椅子に座るしかないのです。
また、自動販売機も一切ありません。
のどが渇いたり、タバコがきれたら、カジノで遊ぶと無料でサービスしてくれます。
ゲームに没頭させるため、時計さえもありません。
レストランにいたっては、ほとんどがカジノの周囲に配されていて、
眺めのよいホテル最上階には何もないのもラスベガスの常識です。
( ※ 21歳以下はゲームを見たりスロットの前に座るだけでもNG )
2) ゲストルーム
パリスなどの一部ホテルを除き、部屋の位置によって宿泊料金はかわりません。
部屋のカギは、ほとんどがカード式。
安全のため部屋番号は印刷されていないので、番号を忘れないようにしたい
ところです。
備品については、高級ホテルでも必要最低限の調度品があるだけで、
一部のホテルを除いて、ミニバーも冷蔵庫もコーヒーメーカーもないし、
ソファすらないところもあります。
唯一のサービスは、各フロアのエレベーター近くにある、製氷機と缶ジュース自販機です。
ちなみに、バスアメニティは無料、菓子類などの備品は有料です。
タオル、ソープ、保湿用乳液、シャンプーは、たいていのホテルに備えられていますが、
なぜか歯ブラシはない場合が多いようです。
部屋にバルコニーはなく、客室の窓はほとんどのホテルで開きません。
外が灼熱の砂漠なので、窓を開けっ放しにされるとエアコン代がかさむからとか、
カジノで財産を失った方が飛び降りるのを防ぐためだとか言われますが、
実際のところはよくわかりません。
( ※カジノ常連客に高齢者が多いせいか、どんなホテルにも必ず車イスで出入りできる客室があります。)
( 本サイトの参考文献:ダイヤモンド社『地球の歩き方』 )